２０２０年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、菅官房長官は東京の上野公園一帯を都内の文化観光の拠点にする取り組みを推進する考えを示した。

　上野公園周辺には去年、世界遺産に登録された「国立西洋美術館」に代表される、美術館や博物館などの文化施設が集まっている。文化庁などはこうした施設を活用して、上野地区を観光拠点にするための会議の初会合を開いた。

　観光政策に力を入れて取り組む菅官房長官は自ら会議に出席し、文化施設や自治体が連携して、世界の観光客をひきつけるための整備を行う必要性を強調した。

　菅官房長官「（文化施設や自治体などは）どうしても一つになって、この（観光資源の）すばらしさをいかし切れていないのではないか。そういう中で、文化・観光の拠点を形成していく必要があるだろうと思う」

　今後、上野地区では共通入館券の拡充や、Ｗｉ－Ｆｉ環境の整備などが進められる予定で、政府としてもこうした取り組みを後押ししたい考え。