春を越せない?続投? 少数与党「石破政権」いつまで……国会議員ら100人に緊急取材 “ポスト石破”1位は【#みんなのギモン】
そこで今回の#みんなのギモンでは、「少数与党 石破政権来年どうなる?」をテーマに解説します。
平本典昭・日本テレビ政治部記者(官邸キャップ)
「永田町では、取材していても『石破政権が来年いつまで続くのか?』という声をよく聞きます。2025年、石破政権がどうなるのかを占うため、日本テレビでは政治部の総力を挙げて国会議員ら100人に緊急アンケートを実施しました」
「与党と野党でそれぞれ40人、官僚が20人。世代も若手からベテランまで幅広く聞きました。ずばり、石破政権はいつまで続くのか。選択肢は3つ。1つ目は『来年春で退陣』、2つ目は『6月末で退陣』、3つ目は『7月以降も続投』で、どれだと思うか質問しました」
鈴江奈々アナウンサー
「時期はいろいろあると思いますが、選択肢がこの3つのタイミングになっているのは何か意味があるんですか?」
平本キャップ
「取材していても、だいたいこの3つの選択肢を聞くことが多いんですよね。それぞれ意味があります」
平本キャップ
「1つ目の『来年春』というのは3月と関係します。政府与党は3月末までに予算の成立を目指します。そのためには衆議院を2月末頃までに通さないと、黄色信号がともってしまいます」
「しかし今の政権は少数与党です。そのため与野党の攻防が激しくなり、与野党には『予算の成立と引き換えに石破首相が退陣する可能性がある』との声があります」
桐谷美玲キャスター
「首相をやめることが予算を通すことの引き換えになるものなんですか?」
平本キャップ
「確かにそう思うかもしれませんが、今回だけではなく、過去にもこういったケースはありました。それだけ政権にとって予算を通すことが大事です。一番大事な予算を通すために、自分たちにも一番大事な首相の首を差し出す話になるというわけです」
「2つ目の選択肢は、通常国会の会期末の6月と関係してきます。6月22日の見通しですが、会期末には内閣不信任案が提出されることが予想されます。これまでは否決されることが多かったんですけれども、それは与党が多数を占めていたからです」
「今は少数与党で、逆に言うと多数野党です。提出されると、これまでになかったことですが可決される可能性があります。そのため今回は会期末が注目です」
「3つ目の選択肢について、来年7月下旬の見通しで参議院選挙が予定されています。石破さんが首相・自民党総裁のまま参院選を戦うのが3つ目のシナリオです」
森圭介アナウンサー
「実際に政界でも、この3つは有力視されているんですか?」
平本キャップ
「取材していてもこの3つをよく聞くので、(アンケートでも)聞いてみました。アンケートの結果は、1つ目の『来年春で退陣』は19人、2つ目の『6月末で退陣』は17人、3つ目の『7月以降も続投』は一番多い64人でした」
鈴江アナウンサー
「1つ目の『来年春で退陣』と2つ目の『6月末で退陣』と答えていたのは、多くが野党の議員の皆さんなんですか?」
平本キャップ
「与党・野党ともにだいたい同じ割合なんですが、詳しく調べてみました。3つ目の『7月以降も続投する』と回答した議員は与党より野党の方が多かったんです」