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衆院選 与党大勝で野党の今後の動きは?

2017年10月23日 16:45
衆院選 与党大勝で野党の今後の動きは?

 第48回衆議院選挙は自民・公明の与党が衆議院の3分の2を超える313議席を獲得し大勝した。国会記者会館から青山和弘記者が中継。

 総選挙は与党の大勝という結果となった。ただ自民党内にも「野党が自滅しただけだ」との見方がある中で、安倍首相は23日、謙虚な姿勢を強調している。台風による開票作業の遅れでまだ3つの議席が確定してないが、これまで自民党が284議席、公明党が29議席を獲得し、与党で憲法改正の国会発議に必要な3分の2を上回る313議席を獲得した。これを受けて自民党は憲法改正への動きを具体化させる考えだが、安倍首相は23日、国民投票を見据えて与野党幅広い合意を得るよう努力する考えを示した。

 安倍首相「希望の党はもちろんのこと、与党・野党にかかわらず、幅広い合意を形成するように、努力を重ねていかなければならない」

 また安倍首相は「私や自民党に対して、現在も厳しい目が向けられている」として「今回の大きな勝利に対しても謙虚に向き合っていきたい」と強調した。この低姿勢を貫くことができるのかが焦点。

■一方、野党は今後どういう動きになっていくのか?

 野党第一党に躍進した立憲民主党を軸に再編の動きが出てきそうだ。立憲民主党は安倍政権批判の受け皿となり、公示前議席を大幅に上回る55席と大躍進した。一方、希望の党は公示前から8議席減らす49議席と苦しい戦いだった。

 こうした中、民進党の前原代表は23日、民進党に残っている参議院議員の希望の党への合流を見直す考えを示した。

 前原代表「選挙前は希望の党への合流という意味での大きな塊だったが、選挙の結果を受けて、一旦それを見直して」

 無所属で当選した岡田元外相や野田前首相らも立憲民主党との連携を模索していく考え。

 一方、希望の党は、小池代表がパリから帰国する25日、党の体制などについて協議する方針だが、選挙結果を巡る小池代表の責任を問う声も上がっていて、分裂含みになる可能性もある。

 野党勢力の立て直しにはしばらく時間が掛かりそうだ。