首相、平昌開会式出席へ 首脳会談も調整
安倍首相は来月、韓国で開かれる平昌オリンピックの開会式に出席する意向を固めた。これに合わせて文在寅大統領との首脳会談も調整している。
安倍首相は、記者団に対して日本選手団を激励すると共に、文大統領に慰安婦問題をめぐる日本の考えを直接伝える方針を示した。
安倍首相「同じアジアで開催される平昌オリンピックの開会式に行き、そしてまた選手団を激励したいと考えております。同時に、首脳会談を行い、日韓の慰安婦合意について、日本の立場をしっかりと伝えてきたいと思ういます」
開会式をめぐっては、文大統領から安倍首相の出席を強く求められていた。しかし、政府内からは慰安婦問題の日韓合意をめぐる韓国政府の対応への反発から、政府高官が「総理が平昌に行けば、韓国を甘やかすことになる」と話すなど出席すべきでないとの意見が出ていた。
その一方で、与党幹部などからスポーツの祭典と慰安婦問題は切り離して考えるべきとの声があがり、安倍首相は対応を検討していた。
出席を決めた理由について、安倍政権幹部は「隣国での平和の祭典を祝わないわけにはいかないし、総理は当初から対話の道は開いている」と話している。