石破首相「非常にかみ合った」 中国・習近平国家主席と初会談
APEC首脳会議にあわせ、ペルーを訪問している石破首相は、中国の習近平国家主席と初めての会談を行いました。現地から中継です。
ある外務省関係者は、16日の会談は、これまでに比べて「前向きな会談となった」と話しています。
石破首相「非常にかみ合った意見交換であったというのが、私の印象であります。課題と懸案を減らしていく、そして協力と連携を増やしていくというために、互いに取り組んでいきたい」
会談で両首脳は「戦略的互恵関係」の推進を確認しました。また、両首脳は福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐる日本産水産物の輸入再開について、これまでの合意事項を実施することも確認したということです。
再開の時期について、習主席から具体的な発言はありませんでしたが、ある政府関係者は「トップがこの問題に触れたことが大きい」。石破首相自身も「習主席が言及したことは非常に重い」と手応えを語りました。
外務省幹部は「収穫の多い会談だった」と、トップ会談で一定の成果が出たとの認識を示しています。
一方、石破首相はアメリカのトランプ次期大統領との会談について16日、「具体的に決まっているものはない」と述べました。
複数の政府関係者によりますと、日本側は20日にフロリダでの会談を打診していますが、「回答はない」ということです。
外務省関係者は「この時点でないと、厳しいかもしれない」と話す中、ギリギリの調整が続いています。