加計学園“面会記録”政府・与党内に危機感
加計学園の獣医学部新設を巡り、柳瀬元首相秘書官と愛媛県の担当者らによる面会の記録文書が出てきたことについて、政府・与党内には危機感が強まっている。
自民党の石破元幹事長は柳瀬氏が「記憶の限りでは」という条件付きで面会を否定していることを批判した。
自民党・石破元幹事長「会っていない、あるいは、首相案件であるなどということは、言っていない、ということさえ言っていただければ、みんな、いろんな思いは氷解する。批判するなという方もいらっしゃいますが、自浄作用を失うことの方がよっぽど怖い」
ある自民党議員は、「柳瀬氏は記憶の外では会っていると言っているように聞こえる」と話している。
また、山東元参議院副議長は、森友学園や自衛隊の日報問題を含めて「霞が関や永田町のメンバーに、これくらいは国民に許されるんじゃないかという甘えがあるとしたら、守りが堅い城も崩れ去るのではないか」と危機感をあらわにしている。
こうした中、立憲民主党は自民党に対して、柳瀬氏らの証人喚問を求めた。
立憲民主党・辻元国対委員長「政府の側は真っ向からそれ(愛媛県)と対立するようなことをおっしゃっている点、国会で証人喚問して、白黒はっきりさせるべき」
自民党は週明け月曜日に回答するということだが、少なくとも柳瀬氏の国会招致はやむを得ないとの見方が強まっている。