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日中首脳会談 対北朝鮮で溝埋められるか

2018年5月9日 19:33

北朝鮮情勢が大きく動く中、安倍首相は中国の李克強首相と首脳会談を行った。

両首脳の共同記者発表が行われている。安倍首相は日中関係改善をアピールしたが、焦点の北朝鮮非核化への道筋については両国の考えに溝が残ったまま。

安倍首相「日中関係の改善に向けた勢いはどんどん増しています。今回の李総理の公式訪問を機に、先ほどの首脳会談において、私たちは数多くの具体的な成果について合意いたしました」

安倍首相は北朝鮮に「完全かつ、検証可能で、不可逆的な非核化」を求める考えで、それが担保されるまでは制裁を解除すべきではないという考え。

一方で、中国は習近平国家主席が金正恩委員長と電撃的に会談し、非核化作業と制裁解除を並行して段階的に行うという北朝鮮の主張に理解を示している。

この考えの違いは埋まっておらず、日中韓3か国首脳会談の合意文書はこの時間も調整が難航している。非核化への道筋は今月にも行われる予定の米朝首脳会談においても大きな焦点で、近未来の日本の安全保障環境を左右することになる。