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会期延長も議論深まる場面なく…国会閉幕へ

2018年7月20日 18:04
会期延長も議論深まる場面なく…国会閉幕へ

国会は会期末を明後日に控え与野党の攻防が最終局面を迎えている。

20日に事実上、閉幕する国会だが当初の会期がおよそ1か月延長されたものの、議論が深まる場面はほとんど見られなかった。与党側は延長後も、野党が求める加計理事長や安倍昭恵夫人の国会招致を拒否し続けたほか、安倍首相が出席する集中審議も一度しか応じなかった。

また、審議の中でも野党の追及に対して安倍首相らは同じような答弁を繰り返すにとどまった。野党側に歩み寄るような場面は数少なく、これは衆参ともに圧倒的な多数の議席を有していることが背景にある。

ある自民党のベテラン議員は「本当にひどい国会だった」「国民に丁寧に説明する姿勢を持たないとしっぺ返しをくらう」と危機感をあらわにしている。

Q:一方の野党の対応はどうだったのだろうか?

野党側も森友・加計学園の問題の追及に多くの時間を費やしたが決定的な事実を示して政権を追い詰めることはできなかった。さらに国会の後半になって「対決よりも解決」を掲げる国民民主党が誕生した。

対決路線を掲げる立憲民主党とは国会の最終盤に至ってもどう対抗するか、足並みがそろわず、ある野党議員は「与党の思うつぼだ」と悔しがっていた。

与野党ともに建設的な議論を積み上げることができないままおよそ180日間の国会が幕を閉じることになる。