政府「電力などライフライン復旧に全力」
6日未明に北海道地方で最大震度7を観測した平成30年北海道胆振東部地震について、政府は関係閣僚による会議を開き、行方不明者の捜索と電力などライフラインの復旧に全力を挙げる方針を確認した。
7日は自民党総裁選挙の告示日だが、安倍首相は地震への対応を優先する姿勢を打ち出している。
安倍首相「現在2万2000人の救助部隊が夜を徹して懸命に救出救助活動にあたっていますが、引き続き態勢の機動的強化を行い、人命救助に全力を尽くしてまいります」
安倍首相はさらに、電力の復旧に向けて発電所の運転再開などに全力を挙げるよう指示した。
こうした中、総裁選には安倍首相と石破元幹事長が立候補を届け出て、2人の一騎打ちとなった。ただ、地震を受け、7日から3日間、選挙活動が自粛されるなど論戦の機会は少なくなる。圧倒的に優勢な安倍首相の陣営はもともと石破氏との論戦には後ろ向きだった。石破氏側は反発したが、選管の決定を受け入れざるを得なかった。
石破元幹事長「限られた期間の中で、どれだけ濃縮された議論が行われるか。そのために、それぞれの候補者は力を尽くしていかなければなりません」
石破氏の陣営は安倍首相との論戦で巻き返しを狙っていただけに、「その機会を奪われたのは痛手だ」と嘆いている。