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大阪維新“W選”勝利 官邸から歓迎の声も

2019年4月8日 15:39
大阪維新“W選”勝利 官邸から歓迎の声も

7日、統一地方選挙の前半戦の投開票が行われ、大阪府知事と市長のダブル選では大阪維新の会が勝利した。自民党内に危機感が広がる一方、首相官邸からは、歓迎する声も上がっている。

今回、安倍首相ら官邸幹部は大阪の自民党候補の応援に入らなかった。維新との関係がいいからではないかという記者団の指摘を受け、二階幹事長は官邸サイドを強くけん制した。

自民党・二階幹事長「党が真剣にやっている最中に、意識的に(選挙を)サボタージュするというようなことがあったとすれば、それはけしからんことです」

大阪ダブル選は9日に告示される衆議院大阪12区の補欠選挙や夏の参議院選挙の前哨戦と位置づけられていたため、自民党内には強い危機感が広がっている。一方で、官邸幹部は自民党が敗戦したにもかかわらず「悪くない結果だ。憲法改正は維新と協力してやっているから」とばっさり切り捨てていて、党と官邸の温度差が鮮明となっている。

また、野党側の課題も浮き彫りとなった。大阪以外の10の知事選のうち野党共闘が実現したのは北海道知事選のみ。その北海道知事選も与党の勝利に終わった。

立憲民主党・長妻選対委員長「野党の力不足でなかなか地域組織が整っていないということで、体力的に擁立できないという地域もあります」

参院選に向けた選挙協力に課題を残した形だが、長妻氏は「一定の共闘効果は上がっている。次に備えることが必要だ」と指摘した。