先月26日にラオスで行われた日中外相会談をめぐり、上川外相は2日、「中国側の発表は日本側の発言を必ずしも正確に示すものではない」として、中国側に申し入れを行ったことを明らかにしました。

中国外務省は先月26日に行われた日中外相会談での上川外相の発言をめぐり、台湾については「『一つの中国』を堅持する立場は何も変わっていない」、半導体の対中国輸出規制については「中国と建設的なコミュニケーションを維持し適切に処理したい」と発表していました。

これについて上川外相は2日、「中国側の発表は日本側の発言を必ずしも正確に示すものではなく、中国側に対しては、日本側の立場を申し入れた」と明らかにしました。

上川外相は会談での自らの発言について、台湾をめぐっては「台湾海峡の平和と安定は国際社会にとって重要だ」との考えに基づいてやりとりを行い、「我が国の台湾に関する立場は1972年の日中共同声明の通りであり、この立場に変更はない」と述べたと説明しました。

また、半導体の対中国輸出規制をめぐっては「今後も当局間で緊密に意思疎通が行われることを期待する」と言及したと説明しました。