ASEAN（＝東南アジア諸国連合）と関係国が参加する会議が27日、ラオスで開かれました。この中で日本の上川外相は、ロシアと北朝鮮の軍事協力を急拡大していることに懸念を表明しました。

27日の会議にはASEANや日米、中国とロシアのほか、北朝鮮の代表も参加しました。

会議では、日本の上川外相が、ロシアと北朝鮮が軍事協力を進めていることについて「深刻な懸念」を表明しました。

また、南シナ海などで海洋進出を強める中国を念頭に「威圧的な活動が続いている」として、自制を呼びかけました。日本以外の各国からも、懸念が表明されたということです。

一方、25日に行われたASEANの外相だけによる会議の共同声明も発表されました。

AP通信によりますと、声明の採択にあたっては、フィリピンが南シナ海で中国の艦船による妨害行為で、自国の要員や船舶が被害を受けていることに具体的に言及するよう主張したものの、採用されなかったということです。

ASEAN加盟国の中には、経済的に依存する中国への配慮を優先する国々が増えていて、今回の一連の会議でも足並みの乱れを露呈したかたちです。