ASEAN外相会議、ラオスで始まる 南シナ海問題やミャンマー情勢など議論
ASEAN=東南アジア諸国連合の関連外相会議が、25日からラオスで始まりました。中国とフィリピンが対立する南シナ海の問題や内戦状態が続くミャンマー情勢などの議論が交わされます。
議長国ラオスの外相は開会に先立ち、結束の強化を訴えました。ただ、一部の加盟国が中国依存を強める中、温度差も生まれていて、足並みを揃えられるかが焦点です。
ASEAN外相会議は、日本時間25日午前11時から始まりました。
会議では、中国による海洋進出でフィリピンやベトナムとの対立が深まる南シナ海の問題も意見が交わされる見通しです。ただ、ASEANの中には中国寄りの姿勢を取る国もあり、一致して中国に自制を求める強いメッセージを打ち出せるかは不透明です。
また、クーデターで実権を握った国軍と反体制派の戦闘が泥沼化するミャンマー情勢も議論のテーマになります。
ASEANに反発して出席を見送ってきたミャンマーは今回、政府高官を派遣しました。市民への弾圧停止などを求めてきたASEAN側に、軍事政権側が歩み寄る姿勢を見せるかも焦点となります。
26日以降は日米や中国・ロシア、さらに北朝鮮も参加する予定で、各国間の外交も活発化する見通しです。