ASEANの一連の首脳会議終わる 南シナ海問題で解決に向けた具体的な道筋示されず
インドネシアで開かれているASEAN=東南アジア諸国連合の一連の首脳会議がすべて終わりました。
焦点となった南シナ海の領有権の問題で解決に向けた具体的な道筋が示されることはありませんでした。
インドネシアで開かれていたASEAN=東南アジア諸国連合と一連の首脳会議が閉幕しました。
焦点の一つは中国が一方的に領有権を主張する南シナ海の問題で先月、南シナ海の大半を中国の領海とする地図を公表したことで、周辺国から反発が広がっていました。
6日に公表された議長声明では、中国を念頭に危険な妨害行為などに懸念が表明された一方、中国の地図に触れられることはなく、解決への具体策が示されることはありませんでした。
また、混乱が続くミャンマー情勢については「実質的な進展がないことは深刻な懸念だ」とし、議長国を中心に継続的に対応することが確認されました。
ただ、国連事務総長が「全ての国が統一した戦略を模索すべきだ」と発言したようにASEAN加盟国の中でもミャンマーへの対応をめぐっては温度差があり、一致した対応がとれるのかが課題です。