米・中・露が同じテーブルに…まもなく東アジアサミット開始 中国“地図”公表にASEAN各国で反発の声 米・バイデン大統領欠席で不信感も
ASEAN(=東南アジア諸国連合)と日本やアメリカ、中国などが参加する東アジアサミットがまもなくインドネシアで始まります。
東アジアサミットでは、今回の一連の会議で初めてアメリカと中国、ロシアが同じテーブルにつきますが、各国の思惑が交錯する難しい議論の場になりそうです。
東アジアサミットにはASEAN加盟国に加え、アメリカのハリス副大統領やロシアのラブロフ外相、中国の李強首相らが出席します。
中国の李強首相は6日、中国が支援しまもなく運行する高速鉄道に試乗し、ASEANとの経済的な結びつきをアピールしました。ただ、南シナ海を巡って中国がほぼ全域の領有権を主張する地図を公表したことで、ASEAN各国の間では反発の声があがっています。
一方、ASEAN重視の立場をとるアメリカは、ハリス副大統領が「東南アジアに永続的に関与する」とアピールしていますが、バイデン大統領が欠席したことで不信感が広がっています。
ASEAN各国の中でも、米中との距離感はそれぞれで焦点となっている南シナ海の問題などをめぐり、水面下ではげしいせめぎあいが続いているとみられます。