総務省幹部が衛星放送を傘下に持つ会社に勤める菅首相の長男らから法律に違反する疑いのある接待を受けた問題をめぐり、野党側は菅首相を追及しました。

菅首相は４日、長男と会話したものの事実関係の確認を行わなかったことを明らかにしました。

立憲民主党・森山浩行議員「きのうは、ご長男とあの後、お話をされました？」

菅首相「話はしました。調査があったら、そこには事実に基づいて報告するように、そうしたことをきのう申し上げました」

立憲民主党・森山浩行議員「報道のこと、書いてあることが事実かどうかというお話はされましたか」

菅首相「今これ調査をされてるんだろうというふうに思います。私自身が内容について、ここは立ち入るべきではないと思ってます」

立憲民主党の森山議員は、菅首相の長男らと会食した総務省の秋本局長に対し、総務省が許認可権を持つ衛星放送について、話をしたか質しました。秋本局長は、「当日、衛星放送の話が出たかどうか記憶にない」と述べました。

一方、武田総務相は５日朝の会見で「国民の疑念を招く事態に至ったことに深くおわびを申しあげたい」と陳謝した上で、速やかに調査・処分と、職員に倫理順守の指導を徹底する考えを示しました。