自民党派閥の裏金事件をめぐり衆議院予算委員会は、旧安倍派の会計責任者の参考人招致を野党の賛成多数で議決しました。中継です。

野党側が来年度予算案の審議入りの条件としていた参考人招致ですが、全会一致を原則とする中、野党の委員長のもと、51年ぶりの多数決で議決されました。

衆議院の予算委員会は30日、旧安倍派の会計責任者の参考人招致について野党の賛成多数で議決しました。自民党は反対、与党公明党は「多数決での参考人招致に反対」として退席する異例の形となりました。

ただ、参考人の出席は任意とされ、会計責任者はこれまでに自民党側に出席しない意向を伝えているため、実現しない可能性もあります。

立憲民主党・安住予算委員長「予算委員会の場合は与野党逆転という形の中で、この要求は速やかに取り上げて、今日ここまで結論に達したということは、やはり私なりの責任は果たしたんではないかと」

予算案の実質審議は当初の予定から1日遅れで、31日からスタートします。

ある自民党議員は「少数与党の中、成立のメドも見えない中、審議入り前からつまずいて先が思いやられる」と苦しい状況を指摘しています。