最も美しい言葉…トランプ氏は「関税」石破首相は「ふるさと」
早ければ、来週末にも行われる見通しの日米首脳会談。衆院予算委員会では、与野党の議員から石破トランプ会談をめぐる質問が相次いだ。
■トランプ大統領「最も美しい言葉は、関税」…石破首相は?
会談の焦点の1つは、トランプ氏がどんな“ディール”を仕掛けてくるか。「関税」の引き上げ要求があるかが注目される中、自民党の塩崎議員は「トランプ大統領が『あなたの辞書の中で一番美しい言葉は』と聞かれ『関税』と答えた。石破総理は?」と質問した。
これに対して石破首相は「『関税』が一番美しいかは見解を異にする、一言で言えば“ふるさと”だ」と答えた。首相は「まぶたを閉じればふるさとがあり私にとって一番美しい言葉だ」と「地方創生」を看板政策に掲げる「石破カラー」をアピールした。
■首相“石破話法”の修正に自信…トランプ氏向け戦略として
さらに、立憲の長妻議員は「トランプ大統領との会話では、結論から先に言うことが大事とアドバイスを受けたのか?」と質問。質問の背景には、石破首相には「回りくどい説明を行ったあとに結論を言う話法」(自民党関係者)との指摘がある。
この質問に首相は「今までの自分のやりかたを180度ひっくり返すのは、やりやすいことではある。結論を言って、その後に理屈を言うのは別に面倒くさい話ではない」と述べ、トランプ氏との円滑な会話に自信をのぞかせた。
■会談に向けて準備すすめる首相…2人の距離は縮まるか
今年前半の外交の中で「最重要会談」(政府関係者)といわれる、日米首脳会談。首相はトランプ氏と会談をした孫正義氏に直接、会談に向けたヒントを聞いたり、外務省・経産省の担当者らとの準備を続けている。「あの2人はあわない」(外相経験者)などといわれる中、直接会談で距離は縮まるのか。