第50回衆議院議員選挙 担当記者が解説【徳島】
徳島県内の選挙区の構図:徳島1区
徳島1区については、前回、野党の支援を受けて当選した前職の仁木博文候補が、初めて自民党公認として戦います。
これに、野党第一党の立憲民主党公認の新人で三木武夫元総理の孫の高橋永候補が挑む戦いに注目が集まります。
無所属で新人の佐藤行俊候補は、独自の戦いを展開します。
また共産党の久保孝之候補は7度目の国政選挙挑戦、比例での票の上積みと連動した共産党への支持拡大を目指します。
そして前回、比例での復活当選を果たし、四国で初めて議席を獲得した日本維新の会の前職の吉田知代候補が議席の死守を目指します。
徳島県内の選挙区の構図:徳島2区
徳島2区では、無所属の新人で前知事の飯泉嘉門候補が、知事時代の経験と実績をアピールしながら選挙区内でくまなく街頭演説を繰り返すどぶ板選挙を展開します。
迎え撃つ形の自民党公認で前職の山口俊一候補は、国会議員11期の経験と実績、自治体トップなどの支援を得て組織選挙で戦います。
また、共産党からは今回の徳島県内の候補者で最も若い、新人の浜共生候補が若者世代への党への支援浸透を狙います。
日本維新の会からは、祝聡候補が立候補、比例での票上積みも狙いながら議席を更に増やすことを目指します。
今回の総選挙のポイントは
衆議院解散時の勢力図を見ると、自民党と公明党で284議席と、絶対的安定多数と言われる261議席を超えています。
与党側は今回の選挙で過半数の233議席を死守し、さらなる上積みを狙います。
一方、野党側は、それぞれの党の政策の実現させるため、政権交代もしくは与党過半数割れを目指します。
10月11日・12日に四国放送などが行った電話調査では
四国放送では、10月11日・12日にJX通信社と共同で電話調査を行いました。
コンピューターで無作為に発生させた電話番号に電話をかけ、自動音声応答方式で徳島県内の1005人から回答をいただきました。
それによりますと、有権者が望む選挙結果について最も多かったのが、「与党と野党の勢力が伯仲する」で39.5%、次いで「与党が野党を上回る」が25.47%、「与党と野党の逆転」が18.91%となっています。
物価高や安全保障のあり方、また社会保障制度をどう維持していくのか。
課題が山積する中で、今後どんな政権を選択するか、それぞれの候補や党の政策に耳を傾けてぜひ投票に行ってもらいたいと思います。