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子ども医療費助成拡充や不登校サポート 富山市が新年度予算案発表

2025年2月20日 20:37
子ども医療費助成拡充や不登校サポート 富山市が新年度予算案発表

富山市はきょう、一般会計で1955億円あまりとなる過去最大規模の新年度予算案を発表しました。

不登校の子どもたちへのサポートや、子ども医療費助成の拡充などが盛り込まれています。助田記者のリポートです。

富山市の新年度予算案は、一般会計で1955億7000万円あまりで、今年度の当初予算を197億円以上上回り、過去最大規模となりました。

増加の要因としては、来年、水橋地区に開校する義務教育学校「水橋学園」の整備におよそ87億円、富山市総合体育館の改修工事におよそ12億円を計上するなど、大規模事業が重なったためとしています。

今年4月に任期満了を迎える藤井市長は、新年度予算案を必要最低限な「骨格予算」としながらも、新規事業や拡充事業を盛り込んでいます。

不登校などで教室に入りづらい子どもたちの居場所として、学校内にサポートルームを設置するための事業費として、およそ2245万円を計上しました。

富山市は今年度、17の小中学校に校内サポートルームを整備していて、新年度は36校へと拡充する予定です。

富山市 藤井市長「(校内サポートルームは)非常に必要だと感じました。約2倍に増やすわけです。コロナ禍を経て、なかなか学校に登校できないお子さんが急増しましたので、その対策は急務だと思っている。」

また、民間団体による学校外での子どもたちの居場所づくりを支援するため、70万円を計上しています。

子育て支援では、医療費の助成は現在、中学生までを対象としていますが、今年10月から18歳までに拡充する方針で、およそ15億円を計上しました。

藤井市長「市長部局も入って、いろんな場面でお子さんを社会全体で育てていくということが非常に大事だというふうに考えています。お子さんを産んで育てやすい環境の整備に努めてまいりたい」

また、能登半島地震からの生活再建支援や、漁港や農地の復旧など災害復旧事業費として、およそ25億9000万円を計上しています。

一方、歳入について富山市は、市民の所得や企業業績の堅調な推移を受け、市税をおよそ796億円と見込んでいて、今年度と比べて40億円あまりの増加を見込んでいます。

富山市は新年度予算案を、今月27日から始まる市議会定例会に提出します。

最終更新日:2025年2月20日 20:37
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