【衆議院選挙終盤】島根県の小選挙区の情勢は? 1区は自民と立憲が接戦か 2区は自民がリードか
10月27日に投開票が行われる衆議院選挙。選挙戦は終盤を迎えています。
島根1区に立候補したのは、届け出順に、
・立憲民主党の前職・亀井亜紀子 候補
・共産党の新人・村穂江利子 候補
・自民党の前職・髙階恵美子 候補
以上の3人です。
立憲民主党の前職・亀井亜紀子氏は、人口減少対策や非正規雇用者の待遇改善など政策を中心に訴えてきましたが、非公認候補者が代表を務める政党支部などに自民党が2000万円の活動費を支給した件を受け、選挙戦終盤では自民党への批判を強めています。
亀井亜紀子 候補
「裏金議員に2000万円という問題がでてきました。こういう政治をやっぱり変えていかなければいけない。そのためにも野党が強くならなきゃいけない、島根においては私、亀井亜紀子が頑張らなければいけない」
◇ ◇
共産党の新人・村穂江利子氏は島根原発再稼働への反対や、消費税5%への減税などを政策に掲げています。共産党は2017年以降、比例中国ブロックでの議席を獲得できておらず、比例票の上積みにも全力を注ぎます。
村穂江利子 候補
「国民が主人公の政治実現のために、どうか皆さん力を合わせて本気の政治改革していきましょう。消費税減税と原発ゼロを掲げる。ひとまわり、ふたまわりのご支援どうかよろしくお願いします」
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そして、前回の補選で失われた小選挙区の議席奪還を目指すのが、自民党の前職・髙階恵美子氏です。中山間地や離島の農林水産業の振興、社会保障制度の充実などを訴え、組織力を生かした戦いで課題である知名度向上を図ります。
髙階恵美子 候補
「現職の背中も見えないダブルスコアで足音が聞こえてくるかどうか。非常に厳しい選挙を戦わせていただいている、これが現実であります。皆さんのお力で助けていただけないでしょうか」
NNNが、読売新聞と10月22日から24日に行った世論調査によると立憲・亀井氏と自民・髙階氏が接戦で、共産・村穂氏は伸び悩んでいます。
続いて島根2区に立候補したのは、
・立憲民主党の新人・大塚聡子 候補
・自民党の前職・高見康裕 候補
・共産党の新人・亀谷優子 候補
以上の3人です。
東西に長い島根2区の鍵を握るのが出雲市。約29万人いる有権者の内、ほぼ半分の14万人が暮らしています。
大塚聡子 候補
「私は皆さまの声を代弁する代弁者として、一歩一歩この地域・島根2区の課題を解決していきたいと考えています」
「台所から日本を変える」をキャッチフレーズに福祉と教育の連携を訴える立憲民主党の大塚聡子氏。公示9日前に出馬表明するなどの知名度不足が影響し、支持拡大には苦戦が続いていて、選挙終盤は出雲市内を重点的に周り、無党派層を中心に支持を訴えています。
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高見康裕 候補
「この地方を救うための自民公明政権。自民党いろいろあったけど、地方託せるのは守れるのは自民党しかないよね」
ふるさと創生や所得向上、そして学びの場の充実など与党としての実行力を訴える自民党の高見康裕氏。10月20日には前防衛大臣の木原みのる氏も出雲入りし、高見氏が防衛大臣補佐官として活動した実績をアピール。最終日は出雲市の主要部分を周り、足固めをする狙いです。
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亀谷優子 候補
「ぜひ若い人たちに投票所に足を運んでいただきたいですし、政治に興味をもっていただきたいですし、私をきっかけに世の中の事考えてもらえるきっかけにしたいという気持ちで」
共産党の亀谷優子氏は「生きづらい社会を変えていく」を掲げ、ジェンダー平等社会の実現などを訴えています。特に街頭では政権の監視役など、比例区へのアピールに力を注いでいて、最終日は大田市を皮切りに、出雲市中心部で街頭演説を行い、無党派層への支持を広げたいとしています。
NNNが、読売新聞と10月22日から24日に行った世論調査によると自民・高見氏がリード、立憲・大塚氏と共産・亀谷氏が追う形となっています。