“中毒殺人”夫婦を4度目の逮捕…夫の母親も中毒死させたか
自身の4歳の娘に化学物質エチレングリコールを摂取させ、中毒死させた疑いで逮捕されていた夫婦が22日、夫の母親も中毒死させた疑いで再逮捕されました。夫婦の身内では中毒死が相次いでいました。
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22日に再逮捕された細谷健一容疑者(43)と妻の志保容疑者(38)。2人は健一容疑者の母親を中毒死させた疑いがもたれています。
夫婦の身内は相次いで“中毒死”していました。2018年には、健一容疑者の母・八恵子さん、姉の美奈子さん、そして父の勇さんが。去年3月には、実の娘で二女の美輝ちゃんも中毒死で亡くなりました。いずれも、化学物質エチレングリコールを摂取させられたとみられています。
夫婦はこれまでに美輝ちゃん、美奈子さん、勇さんの3人を中毒死させたとして逮捕されていました。そして22日、母の八惠子さんについても中毒死させた疑いで逮捕されたのです。
警視庁によると、八恵子さんはエチレングリコールを摂取したことによるとみられる体調不良で入院中に亡くなりました。カルテや夫婦の携帯電話などを調べた結果、2人が共謀してエチレングリコールを摂取させた疑いが強まり、再逮捕に至ったということです。
事件の背景にあるとみられるのは、「父の勇さんが経営していた会社をめぐるトラブル」。
──八恵子さんは勇さんの手伝い?
健一容疑者の親族
「そうそう事務をやっていた」
健一容疑者は勇さんが亡くなる数日前に会社を相続。その約1年後には志保容疑者が取締役に就任しました。
調べに対し黙秘しているという夫婦。警視庁は2人が会社の経営権を狙って犯行に及んだとみて調べを進めています。