同じ男子中学生が教師7人に暴力 「蹴る・殴るを複数回」教師が実態を語る 徳島市
生徒から暴力を振るわれた教師が、その実態を語りました。この学校ではあわせて7人の教師が、同じ生徒から暴力を受けていました。
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教師A
「蹴る・殴るを複数回。腹であったり、足であったり、暴力を受けました」
こう話すのは、徳島県徳島市内の中学校に勤務する男性教師です。去年の夏、1人の男子生徒から暴力を振るわれたといいます。
教師A
「医療機関の方で、全治3週間程度の診断書をもらった」
暴力のきっかけとなったのは、授業を妨害するような行動を注意したこと。被害はこの教師だけではありませんでした。
教師B
「突き飛ばされたり、転ばされたり、馬乗りになって」
女性教師にも、暴力の矛先が向かいました。
教師C
「だいぶ強い力で押された。詳しいことは思い出したくない」
この生徒は、クラスメートに対しても殴る蹴るの暴行を加えていて、それを止めようとして、暴力を振るわれたといいます。
教師C
「やっぱりショック。自分自身が教師という立場なので、安全を守らなければという思い」
──トラウマはあるか?
教師C
「ないといえば、うそになる」
この学校では、あわせて7人の教師が、同じ生徒から暴力を受けていました。その生徒は、その後、法的な処分を受け、更生への道を歩んでいるということです。
全国で増加傾向にある、学校での暴力行為。教師・生徒の環境をどう守るのか、再発防止の制度作りが求められています。