×

最強寒波襲来…“車の立ち往生”今できる備え【キキコミ】

2025年2月4日 9:11
最強寒波襲来…“車の立ち往生”今できる備え【キキコミ】
生活や仕事に関わるニュース。その現場で「今、起きていること」。当事者が抱える悩みや本音、キーパーソンが進める“新たな解決策”など。知ったら、私たちも何か行動したくなる?ような…情報を、櫻井翔キャスターが自ら「取材(聞き込み)」しつつ、お伝えします。(2月3日放送『news zero』より)

◇ ◇ ◇

2月4日から日本列島を今シーズン最強の寒波が襲い日本海側を中心に警報級の大雪が予想されています。

気象庁などは、車両の立ち往生がおきるおそれもあるとして不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

2018年には福井県を走る国道で、最大約1500台が身動きできない状態になりました。

その立ち往生で、3日間動けなくなったという一瀬康祐さんにお話を聞きました。

こちらが当時zeroが取材した一瀬さんの車です。四方を雪で囲まれていました。

○櫻井
「車中では、どのように過ごしていたんですか?」

○3日間“立ち往生”を経験
 一瀬 康祐さん
「テレビで情報を見たり、SNSで情報を集めたり、燃料が少なかったのでちょっと暖まってきたらエンジンを切って燃料の調整をしていました」

○櫻井
「食料はどのようにしていたんですか?」

○3日間“立ち往生”を経験
 一瀬 康祐さん
「歩いて10分くらいの距離の所にコンビニがあったので、そこまで歩いて食料の調達はできました」

一方で、命の危険を感じたこともあったといいます。

○3日間“立ち往生”を経験
 一瀬 康祐さん
「一番怖かったのは(車の)マフラーが塞がってしまうと、排ガスが車内に入ってきて一酸化炭素中毒になると聞いていたので、こまめに外に出て除雪はしていたんですが、仮眠を取ろうと思って3時間ほど寝て外に出ようと思ったら、扉が開かないくらい雪が積もったのは焦りました」

○櫻井
「怖いですね。仮眠して起きたら出られなくなっていた、というのは…」

幸い、窓が開いたため外に出ることができたといいます。この経験から、“備え”に変化がありました。

その1つが、このスコップ。

○3日間“立ち往生”を経験
 一瀬 康祐さん
「アルミになっていて、鉄製だと重くて腕が疲れるのでできるだけ軽くて頑丈な物の方がいい。雪は時間がたつと石みたいになってしまってプラスチックのスコップだと全然役に立たなくなるので」

「雪国の方は常なんですがスコップ・長靴・毛布・ペットボトルを多めに車内に置いておいて同じような状況になっても困らないように心がけてはいます」

○櫻井
「あしたのお仕事、不安ですよね」

○3日間“立ち往生”を経験
 一瀬 康祐さん
「介護士をしているので、どうしても利用者さんを迎えに行かないといけない。利用者さんがいる状況で立ち往生してしまったらどうしたらいいんだろうと。万が一あったときに焦らず、冷静にいられることが一番大事かなと思っています」

○藤井
 車に小さいお子さんや家族が乗っていたときにはどうするのかとか、長丁場になれば仮眠もとらないといけない。寝ている間に一酸化炭素中毒になるおそれもあるということで命の危険もあるわけですよね。

○櫻井
 そうなんですよね。そのための備えもしっかりしていかなければなりません。当時、福井県では、車が雪に埋もれ、一酸化炭素中毒で亡くなった方もいました。

もし車が身動きをとれなくなった場合は、「スコップなどでマフラーの周りを除雪」して、車内に排ガスがたまらないようにしましょう。冬用タイヤの装着やチェーンの準備も忘れずに。

また一瀬さんがおっしゃるように「長靴や毛布、食料などの準備」も大切です。

そして今からできる備えは、ほかにも。

たとえば…。「携帯やスマホの充電」大雪の影響で停電が起きるかもしれません。いざとなったら懐中電灯にもなりますので、今のうちに充電しておきましょう。

また寒さで「水道管が凍結」して断水となってしまうおそれもあります。気温が氷点下4度以下になると凍結しやすいと言われていますが、日陰などでは、ここまで下がらなくても凍結するおそれがあります。タオルなどを水道管に巻き付けて、ビニールテープで固定して保温しておく。また、蛇口から水をチョロチョロ出し続けておくことも凍結防止の効果があるといいます。この場合、浴槽にためておくと、のちのち使うことができます。

積雪の状況によっては、高速道路や国道で「予防的通行止め」が行われる可能性もあります。不要不急の外出は控え、最新の情報に注意してください。

(2月3日放送『news zero』より)

最終更新日:2025年2月4日 9:11