第三者の精子使い体外受精へ 都クリニック
東京都内の不妊治療専門クリニックが第三者の精子を使い、人工授精よりも妊娠率の高い、体外受精の運用を来週から開始します。
夫が無精子症などの場合、国内での不妊治療は、これまで、日本産科婦人科学会が認めた登録施設で、人工授精のみが行われてきました。
しかし、妊娠率が低く、患者の費用や精神的な負担も大きいことから、東京・渋谷区にある学会登録のクリニックは、第三者から提供された精子で、より妊娠率の高い体外受精の実施に向けた手続きを今月17日に始めるということです。
対象は6回以上の人工授精でも出産できなかった夫婦などで、妻の年齢制限は採卵当時で42歳までです。また、生まれてくる子どもの出自を知る権利として、子どもが18歳以上になり、希望すれば、精子提供者との面会などにも応じる仕組みだということです。