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今年の夏、30年に一度の異常気象~気象庁

2010年9月1日 19:48
今年の夏、30年に一度の異常気象~気象庁

 暑さが続く中、京都・舞鶴では1日、最高気温38.3℃を記録した。気象庁は1日、8月末までの天候まとめを発表し、30年に一度の「異常気象」と認めた。

 気象庁は、気温などで30年に一度程度の記録更新があった場合、「異常気象」と認定するが、この夏の気温の高さを「異常気象」と認めた。

 気象庁の統計によると、各地で猛暑が続いた8月は、全国にある154の観測点のうち半分の77か所で平均気温が観測開始以降、最も高くなった。全国の観測地で最も高かったのは岡山と大阪で、8月の平均気温が30.5℃とこれまでの国内の記録30.3℃を0.2℃上回り、国内の記録を更新した。

 さらに、6月から8月までの3か月間の夏の期間でも、観測地点の3分の1にあたる55地点で観測開始以降、最も高くなった。

 東京の平均気温も27.1℃と、1875年の観測開始以来、最高だった。

 この暑さの理由について、気象庁は、寒気が入らなかったこと、梅雨明け後も偏西風が北に偏り、勢力の強い高気圧に覆われる日が続いたためと分析している。