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2号機、溶融燃料と接触の可能性~安全委

2011年3月28日 22:17

 福島第一原子力発電所2号機のタービン建屋の地下にたまった水から高濃度の放射性物質が検出された問題で、原子力安全委員会は28日、「炉心から溶け出した燃料と接触した可能性がある」という見解をまとめた。

 2号機の水に含まれる放射性物質の濃度は、他と比べて数十倍になっている。そのため、安全委員会は、炉心から溶け出した燃料棒と触れた水が、何らかの経路で格納容器の中から直接流れ出したと推定した。安全委員会が原子炉の「炉心溶融」を認めたのは初めて。

 今後は、タービン建屋の水が地下や海中に漏れ出すことが最も懸念されるとして、安全委員会は地下水や海水の計測を強化することを求めている。