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がれき埋め立てて公園に…NPO法人が提案

2011年4月7日 3:20

 東日本大震災の被災地で課題となっているがれきの処理方法について、非営利組織(NPO)が、埋め立てて丘を造り、公園や避難場所として活用することを提案した。

 被災地の復興のためには、津波により流された船や車などのがれきの処分や、海水を含んだ土やヘドロなどを取り除く必要がある。しかし、がれきの処分には莫大(ばくだい)な費用がかかる他、処分方法などをめぐる課題もある。

 NPO法人「日本PFI・PPP協会」などは6日に記者会見を開き、この課題を解決する方策として、地方自治体が決めた土地にがれきをまとめて埋め立てて丘を造り、メモリアル公園や災害時の避難場所などとして活用する提案をした。埋め立ては、下水管などを地下に埋める際に使用されている方法で、水と土とセメントを配合し、さまざまな形状のがれきをすき間なく埋めることができる。費用については、国が国債を発行せずに民間の資金を活用できるよう、金融機関などの協力を得て日本復興ファンドを立ち上げることも提案している。試算では、埋め立てる土地一平方キロあたり100億円になるという。

 協会などは「この提案が、がれき処理の早期解決のきっかけになればうれしい」と話している。