「見え方が明るくなった」手術後の経過順調
iPS細胞を使った世界初の臨床手術から一夜明け、患者は「見え方が明るくなった」と話すなど、経過は順調だという。
先端医療センター病院・栗本康夫眼科統括部長「患者さんが言うには、『見え方が明るくなった』。白衣見て『この白さの見え方がずいぶんきれいに見える』とおっしゃっていました」
手術から一夜明け、執刀した先端医療センター病院の栗本康夫眼科医らが13日朝、会見を行い、患者には合併症などもなく、経過は順調であることを明らかにした。
患者は70代の女性で、「加齢黄斑変性」という目の難病を抱えていて、iPS細胞を培養させたシート状の網膜組織を世界で初めて移植された。
患者が「明るく見えるようになった」と話したことについて、栗本眼科医はiPS細胞の効果と評価するのは時期尚早だと述べるにとどまったが、順調に回復すれば一週間前後で退院できるという。