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iPS細胞 網膜細胞移植の女性退院

2014年9月18日 21:29
iPS細胞 網膜細胞移植の女性退院

 先週、神戸でiPS細胞から作った網膜細胞を目に移植する世界初の手術を受けた70代の女性が、18日、無事に退院した。

 退院したのは兵庫県に住む70代の女性で、右目の網膜組織が傷つき、視力が急激に低下する「加齢黄斑変性」という目の難病を抱えている。この女性への臨床手術は、神戸の理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーが中心となって進めてきたもので、女性はiPS細胞を培養させたシート状の網膜組織を、先週、世界で初めて移植され、手術の翌日には「明るく見えるようになった」と話していた。

 その後も経過は順調で、手術後6日での退院となった。高橋リーダーらは今後1年かけて、「がん化」しないか、また視力の回復などの効果はあるのか、経過観察を行うとしている。