フィギュアスケートの高橋大輔さん（２８）が６日、出身地の岡山県倉敷市でミニアイスショーに出演し、４年前のバンクーバーオリンピックで銅メダルを獲得したフリープログラムから、世界一と称されたステップを披露した。

　高橋さんは今年１０月に競技生活からの引退を発表。プロとして初めて演技をする場に選んだリンク「ヘルスピア倉敷」は、高橋さんが２０年前、スケートを始めた場所だった。ショーには、今週末行われるグランプリファイナルに出場する無良崇人選手も登場した。

　このリンクは、財政難などから一時、閉鎖の危機に直面したものの、高橋さんらの働きかけなどもあり、今月から一年中滑ることができるリンクとしてリニューアルオープンした。

　高橋さん「ここのスケートリンクがなかったら、僕はフィギュアスケートに出会ってなかった。すごく思い入れのあるリンクが通年になったのは本当にうれしい」

　一方、倉敷市は６日、高橋さんにスポーツ特別功労章を贈った。日本男子初となるオリンピックのメダルや、世界選手権の金メダルを獲得した功績を認められた高橋さん。長年日本フィギュア界をけん引してきたエースは、後輩たちへエールを送った。

　高橋さん「（このリンクから）世界で活躍できる選手が育ってくれればうれしい。できるだけたくさん練習して、どんどん上手になって、世界に羽ばたいてもらいたい」