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津波で犠牲の園児の遺族、文科省に要望書

2014年12月13日 0:26

 東日本大震災の津波の犠牲となった宮城県の日和幼稚園の園児の遺族らが、自然災害が起きたときの教育現場における防災体制の構築などを訴える要望書を文部科学省に提出した。

 要望書で遺族らは、自分たちの子供のような悲劇が繰り返されないよう、教職員への指導や、自然災害が起きたときの具体的なマニュアルなどの作成、さらに実質的な避難訓練がきちんと行われているかをチェックする体制を作ることなどを求めている。

 遺族「先生たちへの防災教育をちゃんとしていただきたい。今回、私たちの幼稚園の先生方は、残念ながらそれが欠落していた。子供の命を真ん中において、考えてほしい」

 文部科学省では、教育現場における事件・事故対応についての対応指針を来年度中にとりまとめる方針で、今後、遺族らにヒアリングを行い、今回の教訓として生かしていきたいとしている。