×

匿名投稿で名誉毀損 パラアーチェリー日本代表選手に賠償命令

2024年8月6日 20:21
匿名投稿で名誉毀損 パラアーチェリー日本代表選手に賠償命令

パリ・パラリンピックのアーチェリー日本代表の選手からブログの投稿で名誉を傷つけられたとして、同じ競技の選手が損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は6日、代表選手に124万円あまりの賠償を命じました。

パラアーチェリーの小野寺朝子選手は、東京パラリンピックの代表選考期間中の2021年1月、自身のブログに「代表入りも無理なの気づきませんか?」「悪あがきもほどほどにした方がいいですよ」などとブログに匿名でコメントを書き込まれました。

小野寺選手が情報開示請求をしたところ、書き込んだのは同じパラアーチェリー選手で、現在、パリ・パラリンピックの日本代表に選ばれている重定知佳選手だとわかり、名誉を傷つけられたとして重定選手に損害賠償を求めて提訴しました。

東京地裁は6日の判決で、「投稿は、原告に対する反感・攻撃が前面に出たもので、その目的に公益性はない」「名前を隠して確実に目の届くブログにコメントをするのは卑劣というほかない」として、投稿を名誉毀損と認め、重定選手に対し124万円あまりの賠償を命じました。

重定選手側は控訴する方針だということです。