有明タワマン住民から苦情相次ぐ…“ポイ捨ての温床”実態取材【#みんなのギモン】
タワーマンションも建ち並ぶ東京・江東区の有明地区の路上に大量のゴミが捨てられ、住民からの苦情が相次いでいます。私たちの元に「トラックなどの路上駐車が常態化しています。多くのゴミが捨てられ環境が悪化しています」との声が届きました。何が起きているのか。“ポイ捨ての温床”を取材しました。(日本テレビ報道局 調査報道班 菊地庸太・佐藤正己)
タワーマンションがたち並ぶ東京・江東区の有明地区。
東京オリンピックの競技会場となった「有明アリーナ」や「有明ジメックス」、また、国内最大の国際展示場、「東京ビッグサイト」があることでも知られています。
そんな有明地区のタワーマンションに夫婦で暮らす男性から日本テレビの情報提供サイトにメールが寄せられました。
有明地区に在住 50代男性
「トラックなどの路上駐車が常態化しています。多くのゴミが捨てられ環境が悪化しています」
マンションの近くに路上駐車が増えゴミが捨てられ困っているといいます。
早速、現場へ向かってみると。
行われていたのは、植え込みの伐採作業。
伐採されたあとからは空き缶やたばこの吸い殻、カップ麺の容器など大量のゴミが。中には空気清浄機などの家電も。さらには何かの液体が入ったペットボトルまで。住民からの苦情を受け、東京都がゴミの回収作業を行っていました。
有明で勤務する女性
「この街はきれいだと思ったがいま見るとそこまできれいじゃない」
有明でイベントに参加した人
「向こう(車道)の方が(ゴミが)すごいってことは車の中から捨ててるのかな」
実際にゴミを捨てているのか確認していると。
カメラマン
「たばこ吸ってる」
吸い殻をその場に…。
こちらでも…。
一方で…用を足す人まで。
東京ビッグサイト周辺でも。
記者
「ゴミが捨てられてますね」
捨てられた多くのゴミが。
一方、車内で食事をしている運転手は。
記者
「何か麺類の弁当を食べていますね」「食べ終わったようですね」
その時。
記者
「白い袋を…捨てましたね!捨てました!」
左手に持った袋を外に向かって投げ捨てました。
なぜゴミを捨てたのか、私たちは直接話を聞いてみました。
記者
「路上駐車に伴うポイ捨ての取材をしていて…」
路上駐車をしていた運転手
「1回もやったことないってことはない。やりました、はい」
運転手は路上にゴミを捨てたことを認め、ゴミは持ち帰ると約束しました。
今回の取材では複数の運転手がゴミを捨てていることが確認できました。
実はこの辺り一帯は特に路上駐車が多くみられる場所。
警視庁も取り締まりをしていますが。
パトカー
「こちら東京湾岸警察署です。苦情が入っています。車両の移動をお願いします」
次々と路上駐車が発生するため“いたちごっこ”のような状況だといいます。
なぜ有明地区で路上駐車が集中しているのでしょうか?
運転手に話を聞くと。
記者
「どうしてここに止めてる?」
路上駐車をしていた運転手
「いま休憩です。あと2時間位したら出発します」
ほかにも。
物流トラックの運転手
「集荷場に向かう途中の時間調整。有明は都心に近いし待機場所として都合がいい」
建設トラックの運転手
「都心は道が狭いので路上駐車がしづらい」
今回の取材で確認できた路上駐車の集中エリア。
豊洲市場や有明アリーナなどのイベント施設に近いほか都心にもアクセスしやすいということです。
有明地区で常態化する路上駐車とそれに伴うゴミの投棄。
道路を管理する東京都は「路上駐車をさせないようコントロールするのは難しい。根本的な解決策は今はない」としたうえで、警視庁とも相談し7月末から、一部の車線を当面、封鎖する予定です。
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