気温上昇…にぎわう観光地 “マナー違反”も カキ狩りで殻のポイ捨て横行…子どもがケガ
5日は各地で気温が上昇し、全国11の地点で30℃以上の真夏日となりました。各地でにぎわいを見せる中、川なのに「カキ」が取れる千葉県の江戸川放水路では、多くの人がカキ狩りなどを楽しんでいました。しかし、周辺にはカキの身だけを取って、ポイ捨てされたカキの殻が…。殻はナイフのように鋭いため、ケガをした子どももいました。
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5日午前5時すぎ、東京・葛飾区の「五方山 熊野神社」は、ひんやりとした空気に包まれていました。
記者
「続々と人が来ましたね」
午前5時すぎにもかかわらず、参拝客が後をたちません。
参拝客
「いつもよりは早めに起きました、4時半前には」
「早起きは“三文”の徳」とはいいますが、5日は“それ以上”の御利益がありそうな日だというのです。
参拝客
「令和5年5月5日午前5時55分だからです」
令和5年5月5日と「5」が並ぶ日の5時55分55秒という“二度とない瞬間”に、100人以上が祈祷(きとう)を受けにきたのです。祈祷まで「間もなく(あと)10秒…」とカウントされ…その時がやってきました。参拝客は、それぞれの願いを伝えていました。5000円の初穂料を納めるところ、「5」にこだわりすぎた人もいたようです。
五方山 熊野神社・宮司 千島俊司さん
「5555円お包みいただいたという方もいらっしゃいました」
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「こどもの日」の5日、各地で気温がグングン上昇し、全国11の地点で30℃以上の真夏日となりました。東京も正午には25.6℃になりました。
この暑さにビーチでは、日光浴を楽しむ人の姿が見られました。
そして、アフリカ原産の「リクガメ」も日なたぼっこ。日光が亀の甲羅を育てるため、いい散歩日和になったようです。
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駒沢オリンピック公園で開かれているグルメイベント「クラフト餃子フェス TOKYO 2023」では、スタッフがうだるような暑さの中、ギョーザと格闘していました。(※7日まで開催)
肉玉そば越智×浅草開化楼 緒方恵美子さん
「暑いですね、風がないとサウナ状態」
厨房は灼熱に包まれるといいます。午後1時ごろに東京は26.6℃と、今年一番の暑さに迫りました。鉄板周りの温度をサーモグラフィーで見てみると、40℃以上を示す赤の範囲はスタッフに集中していました。この“危険な熱さ”の中、行列は途切れることがありませんでした。
肉玉そば越智×浅草開化楼 緒方恵美子さん
「(熱が)こもっています。ずっと暑いです。マスク蒸れますね」
いくら焼いても注文は止まらず、汗も止まりません。そんなスタッフの苦労など知るよしもなく、カップルは――
――ギョーザより熱々ですか?
「そんなこともないです」
「おい! 熱々です、どっちも」
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川なのに「カキ」が取れる千葉県市川市の江戸川放水路では、多くの人がカキ狩りなどを楽しんでいました。
しかし、周辺はカキの殻だらけ。カキの身だけを取って、殻をポイ捨てする行為が横行しているのです。殻はナイフのように鋭いため、ケガしてしまった子どももいました。
市川市では、4月にカキ殻のポイ捨て行為を禁じる条例を施行したばかりです。
捨てていた張本人を直撃すると…。
――殻捨てたらダメですよ
カキ殻をポイ捨てしていた人
「捨てるダメ。私、持ち帰るよ」
殻ごと持って帰っていきました。
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神奈川県南足柄市「道の駅足柄・金太郎のふるさと」では、多くのドライバーが休憩していました。ゴールデンウイークの思い出を聞いてみました。
「最初、河口湖。きのうはアウトレットとかいろいろ行ったりして」
「いろんな魚たちを楽しく見たこと」
そんな人たちの不安の種は、やっぱりUターンラッシュ、渋滞です。
「混んでいると思います。覚悟の上です。たぶん高速は乗らない…ひたすら下道で」
「今くらいの時間から混むと聞いた。もう少し遅く帰ろうかなと」
東名高速のインターチェンジに近い場所にもかかわらず、渋滞を避けるため多くのドライバーが下道を選択していました。午後5時時点では、太郎ケ尾トンネル付近で16キロの渋滞となっています。
ゴールデンウイークも残すところ2日あまりです。週末から週明けにかけて雨の降るところが多く、一部、警報級の大雨になる恐れもあるということです。