「カキ殻」河川敷に不法投棄 地元住民「多くは中国人」禁止条例制定へ 千葉・市川市
江戸川放水路の周辺で、カキ殻の不法投棄が問題になっています。地元住民らによると、その多くは「中国人」だといいます。これを受けて、千葉・市川市ではカキ殻を捨てることを禁じる条例の制定を目指すなど、新たな対策に乗り出しました。
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22日、関東の1都3県を流れる江戸川を取材しました。
――何やっているのですか?
男性
「カキとる。これ、みんなカキだよ」
千葉・市川市の河川敷は川でありながら、実はカキがとれる場所なのです。しかし、このカキを巡り、数年前から問題が発生しています。あたり一面、カキだらけに見えますが、そのほとんどは“中身が無い”カキの殻なのです。大量の殻が、河川敷に散乱していました。
江戸川放水路の河口付近にはカキが生息しています。ところがこの場所は「漁業権」がなく、誰でもカキをとることができるといいます。
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そのため、数年前から「潮干狩り」のようにカキをとる人が急増しています。地元住民らによると、その多くは“中国人”だといいます。たくさんのカキをとり、その場でむいて、持ち帰るのは身の部分だけ。殻は“ポイ捨て”していました。
カキをとる中国人
「捨ててはいけないルールがあるのか? 人はたくさんいるんだから、他の人たちに聞いてくれ。日本人に聞くべきだ。お前は日本人か? 中国人か?」
中国人に注意すると“逆ギレ”し、反省する様子も見られません。“カキ殻のポイ捨て”は、不法投棄にあたります。
22日も、大量のカキの殻のそばにクーラーボックスと椅子、そして中国語で「オイスターソース」と書かれた空き缶が置かれていました。今も、殻をポイ捨てしているような形跡がありました。
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さらに問題は、他にも発生しています。妙典河川敷の環境を守る会・藤原孝夫会長は、殻のとがった部分や割れて刃のようになった部分で、ケガをする可能性があるといいます。
妙典河川敷の環境を守る会 藤原孝夫会長
「子どもが(河川敷に)遊びに来て、転んで手をついたりなんかすると、(カキ殻で)大けがしちゃう。救急車を呼んだのは、3回ぐらい」
2017年から、地元住民らはカキ殻の回収作業を行ったり、市は看板を設置したりするなど対策をしていますが、殻の不法投棄は後を絶たないといいます。
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この事態を受けて、市川市は今年から取り締まりの強化に動いています。
市川市 水と緑の部・八田一生次長
「『カキ殻等の投棄の禁止に関する条例』というのを上程する予定です」
江戸川放水路周辺で、“カキ殻などを捨てることを禁じる”条例の制定を目指しているのです。
市川市 水と緑の部・八田一生次長
「カキ殻がなくなって、皆さんが少しでも水辺に近づける環境を取り戻せればなと」
違反者には5万円以下の過料が科され、殻の不法投棄を抑制することが期待されています。
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一方、カキの殻を無駄にせず、再利用する試みも始まっています。
建築家 九州大学「BeCAT」デザインラボ長・末光弘和准教授
「カキ殻をコンクリートと混ぜて、ブロック状にして、建材としてつくれないかなと考えています」
九州大学が考案した「カキ殻ブロック」は、カキ殻を活用した建築資材です。建物の壁などに使うことを想定し、2~3年をめどに実用化を目指していくということです。