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“ゴミ問題”観光客増加で深刻化 花火大会の足下に…京都・嵐山では罰金も

2023年7月31日 21:12
“ゴミ問題”観光客増加で深刻化 花火大会の足下に…京都・嵐山では罰金も

夏休みに入り観光地が多くの人でにぎわいを見せる中、ゴミ問題が深刻になっています。4年ぶりに開催された隅田川花火大会や人気観光地の京都・嵐山でもゴミの対応に追われていました。

■頭上にはきれいな花火、足元にはゴミ…隅田川花火大会

花火を見た人
「今じゃん! すごいよ!」
「ようやく夏が戻ってきた」

夏の夜空と人々の目に彩りを添えた隅田川花火大会。厳重な警備体制のもと、2万発を超える花火が打ち上げられました。

花火を見た人
「音が大きくてびっくりした」
「きれいでした」

そして、今年は世界からも観客が訪れていました。

「ニッポン最高!」

アメリカから来た人
「見てください、すごくない?」

オランダから来た人
「花火はとってもいいね」

アフターコロナとなり、4年ぶりに戻ってきた夏の風物詩。103万人を超える過去最多の観客が訪れました。多くの人が集まったことで、あわや“群衆雪崩”という瞬間もありました。ただ、問題は人混みだけではありません。

地元の人に聞き込みをすると、やはり気になるというのがゴミ”問題です。例年、大量のゴミが出るため、自治体や町内会などはゴミ捨て場を各所に設置。それでも、ゴミの捨て場所が分からない人もいました。

アメリカから来た人
「ジャスミン茶(のペットボトル)はポイ捨てしないから、心配しないでください。(日本は)ゴミ箱はコンビニしかないね、ちょっと不便」

頭上にはきれいな花火が上がる中、その下にはいたるところでゴミが捨てられていました。花火が終わった後、浅草の雷門の前には、捨てられたゴミがあふれていました。

記者
「スーパーマーケットの入り口にも当たり前のようにゴミが捨てられています」

ゴミがあれば、ゴミ捨て場だと勘違いしてしまうのか、入り口に置かれたゴミの上にゴミを捨てる人もいました。

花火が終わった後には、実行委員会などがゴミを回収していました。

隅田川花火大会実行委員会
「今年は多いですね! これもみなさんのためですよ、街のため街のため」

地元住民から「家の前にゴミがある」など問い合わせが来ているということで、実行委員会は今後、対応していかないといけないと話していました。

■「ゴミ箱がない」設置すればあふれてしまう現状 京都・嵐山

観光地の京都・嵐山は海外からの観光客も戻り、にぎわっています。京都市がゴミ箱を設置していますが、納まりきれずにあふれ出したゴミ箱が散乱していました。ペットボトル用のゴミ箱に、ペットボトルではないものが入っているなど、分別もきちんとはされていませんでした。

観光名所にあふれ出るゴミに、商店街も対策に乗り出しています。

嵐山商店街 石川恵介会長
「商店街のポスターなんで、ポイ捨てをやめましょうというポスター、張っておいてください」

31日もゴミのポイ捨てを防ぐため、商店街のお店にポスターを配布。早速、店先に貼っていました。

嵐山商店街 石川恵介会長
「嵐山を必死で守っているんですと、ポイ捨てしたら罰金とりますよと」

この商店街には以前、市がゴミ箱を設置していました。しかし、ゴミがあふれ景観を乱してしまうとして、撤去された背景があります。

観光客
「竹林の方はゴミ箱から(ゴミが)あふれている部分があった。(ゴミ箱が)なくなるのはしようがないのかな」

イギリスからの観光客
「(ゴミ箱は)たくさんはありません。ゴミ箱を見つけるのは、簡単じゃないです」

観光客
「トイレの中にゴミを置いているとかがあって汚くなっていたから、どっちの方がいいんだろうと思います」

「ゴミ箱がない」という声の一方で、ゴミ箱を設置すればゴミがあふれてしまう現状があるのです。市は商店街と協力して対策していきたいといいます。

効果的な方法はあるのでしょうか。