「隅田川花火大会」復活 95万人以上来場か 4年ぶり開催に“期待と不安”
29日、4年ぶりに隅田川花火大会が復活します。多くの人が待ち望んでいただけあって、当日の人出は95万人を見込んでいます。会場周辺では期待が高まる一方で、トラブルやマナー違反に対する不安の声も上がっています。
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夜空を彩る“大輪の花”がついにかえってきます。隅田川花火大会が7月29日に4年ぶりに復活するのです。
26日、東京・台東区の会場周辺では、人混み対策のためのフェンスが置かれていました。近くでは、道を指差しながら来場者の誘導経路を確認する警備会社の姿がありました。
花火大会を警備する警備会社の担当者
「この前の足立区(の花火大会)が70万人と言っていたので、それは軽く超えてくるので100万人以上来るんじゃないかなと。正直、想像ができない状態なので、ちょっと怖いなというところが正直なところなんですけど」
22日に東京・足立区で開催された「足立の花火」には、4年ぶりの夏の風物詩を楽しもうと、約74万人が訪れました。
しかし、トラブルが続出。帰り道は花火の見物客でごった返していました。
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花火の人混みに不安を感じていたのは、隅田川にほど近いお菓子店「逸品会」(東京・台東区)です。
逸品会 芦田里央さん
「別の花火大会も人出がすごかったので、2時間ほど早く閉店させていただきます」
店が花火会場の近くにあるため、当日の大混雑を予想し、営業を早めに切り上げることにしたということです。実行委員会によると、今年は95万人の来場客を見込んでいて、例年より警備員の数を増やして対応するとしています。
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4年ぶりの開催を心待ちにしていたのは、屋形船業界です。コロナ禍では大きな打撃を受けました。
屋形船 晴海屋 安田進代表
「本当につらかったですね。この花火の復活を目標に、励みにして頑張ってきました。今回ようやくこの日が戻ってくる。本当にうれしく思います。泣きそうなくらいうれしいです」
花火大会当日に予定していた席は、売り出してから約30分で完売。問い合わせが殺到したため、急きょ追加で船を用意したといいます。
人混みを避けて、船の上のデッキから久しぶりの花火を楽しんでほしいということです。
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今年の見どころについて花火の愛好家は…
花火マニア 安斎幸裕さん
「点滅とグラデーション変化。今年最も注目できるポイント」
点滅するスピードや色の変化が進化し、最新の花火では6色に変化するものもあるということです。
花火マニア 安斎幸裕さん
「日本一有名である花火大会が開催されるというのは、今か今かと待ち望んだ日が間もなくやってくる」