【#みんなのギモン】大丈夫?…4年ぶりの大規模花火大会に70万人超 駅前も“封鎖”…殺到する観客を守る秘策とは 東京「足立の花火」
新型コロナウイルスの影響で中止されていた花火大会が今年の夏、4年ぶりに各地で復活します。東京都内で開催される大規模花火大会の先陣を切り、7月22日土曜日に行われるのが「足立の花火」。過去最多の70万人以上が集まる見込みです。
そこでは自治体や警察、消防が連携して、かつてない安全対策を行うといいます。どのような作戦なのでしょうか。(報道局 調査報道ディビジョン 川崎正明)
■前回は67万人…今年は70万人以上を見込む
東京・足立区 北千住周辺の荒川河川敷で開催される「足立の花火」。荒川に浮かべた台船から約1万5000発の花火を打ち上げ、夏の夜空を彩ります。主催者によると今年は前回2019年より2000発多く打ち上げる予定で、前回は約67万人が訪れましたが、今年は70万人以上の人出を見込んでいるといいます。
主催する区や観光交流協会、警備にあたる警察にとっても4年ぶりの開催。いかにして花火大会を安全に運営していくか。そこには「初めての試み」がいくつも用意されていました。
■北千住駅前ロータリーを封鎖せよ!
今年は交通規制が例年より長時間、広範囲になり、北千住駅前ロータリーを含む周辺の車両の通行が全面禁止になります。そのためバスやタクシーも駅に入ることはできず、バスは規制エリアの外で折り返し運行されます。花火大会終了後、駅に殺到する人たちの安全を考えると、バスなどの車両との接触を極力減らすことが第一の狙いです。
■国道の1車線を歩行者専用レーンに…
さらに、新たな対策としては・・・
●分散退場の実施
終了後、打ち上げ会場に近い観客は30分程、その場にとどまってもらう。
北千住駅に近い観客を先に誘導し、その後、会場周辺の観客を帰宅させる分散退場を行う。
●国道4号線の1車線を歩行者専用に
片側3車線ある国道4号線の1車線を歩行者専用にして、駅までの明確な誘導ルートを作る。
警察官の数は非公表ですが、管轄となる千住警察署では前回の倍の人数で警備にあたるといいます。また配置される民間の警備員の数も、前回の666人を上回る806人になります。
足立区観光交流協会 坂田光穂 事務局長
「毎年やっていれば去年こうだったという経験値がありますけれど、運営側もお客さんも4年ぶりなので、安全面を最優先にしたいと考えています」
45回目となる「足立の花火」。今までは行われていなかった対策を今年初めて実行することで、「4年ぶりの夏の風物詩」が滞りなく終わることを期待したいものです。
【足立の花火】
日時 : 2023年7月22日(土) 19時20分~20時20分
会場 : 荒川河川敷(千住新橋~西新井橋)
打ち上げ数 : 約1万5000発
人出予想 : 70万人以上