“4年ぶり”夏のイベントに期待 花火大会・観覧席の申し込み殺到 浴衣の売り上げも急増 懸念材料も…
今年は各地で4年ぶりに行われる花火大会やお祭りなどの夏のイベントに期待が高まっています。花火大会の特等席には申し込みが殺到し、浴衣の売り上げも大幅に増加しています。その一方で、懸念材料もありました。
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4年ぶりに復活する「夏のイベント」に街の人は…
「すごく楽しみです。テンションぶち上げです!」
街の人が楽しみにしていた夏のイベントは、夏の風物詩「隅田川花火大会」です。新型コロナウイルスの影響で中止していましたが、来月29日に4年ぶりに復活するのです。
その花火を見下ろすかたちで観覧できる東京スカイツリーの展望台では観覧チケットを販売していますが…
東京スカイツリータウン広報事務局 丹羽あゆみ主任
「約100倍もの申し込みがありまして」
500人分の観覧チケットの倍率は、16日時点で約100倍になっています。21日まで受付可能だということです。
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16日、東京・台東区で4年ぶりに倉庫から取り出されたのは、夏祭りにかかせないみこしです。
「4年越しのほこりですよ。4年間のほこり。その間にコロナもあってご苦労さんでした」
16日から開催されている「三島神社例大祭」の準備です。週末のメインとなるみこしは4年ぶりの復活です。久しぶりということで写真やメモを頼りに準備をすすめますが、戸惑う姿もみられました。
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祭りの復活で売り上げが急増したのが、浴衣です。
コメ兵 坂本直樹さん
「4月単体でいうと、約5倍ほどの売り上げ」
浴衣を販売する名古屋市の「コメ兵」では、例年より早く売れ始め4月時点で売り上げが約5倍となっていました。
浴衣をレンタルしている都内の店でも予約が殺到しています。ただある懸念もありました。
浅草着物レンタル 大吉・大友雄介店長
「女性用は一部届いてはいるが、大半はまだでして、いま入荷を待っている状況」
祭りの復活で需要が高まっているため、今年は浴衣の仕入れがしづらい状況になっているといいます。
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東京・八王子市にある縁日用品などを扱う卸問屋には、来月の夏祭りに向け、カゴいっぱいに買い物をする人の姿がありました。
今年の祭り用品を買いに来た人
「子供が喜びそうな顔を想像しながら集めている」
会計は、5万円を超えていました。
一方で、物価高の影響もあるといいます。
ヤマギシ 山岸孝次代表取締役社長
「価格が高くなりすぎちゃって、メーカーで廃番になってしまっている商品があります」
国内産の多くが廃番となっている商品は、輸入品に一部切り替えていますが、そのために入荷に少し時間がかかってしまうことがあるといいます。