新型コロナウイルスの影響で中止されていた花火大会が今年の夏、4年ぶりに各地で復活します。こうした中、「有料席」を値上げする花火大会もあります。その背景には、資金難がありました。

■各地で花火大会が復活　今年は「有料席」値上げも

佐藤梨那アナウンサー
「夏の風物詩の花火大会、コロナ禍では各地で中止が続いていましたが、今年、4年ぶりに相次いで復活するんです。加藤さんは、花火大会での思い出はありますか？」

加藤清史郎さん（俳優・現役大学生・『news zero』金曜パートナー）
「高校3年生の時に大学受験で切羽詰まって、息抜きで花火を見たんです。その時、遠くから眺めるだけで近くには行けなかったので、すごく行きたいですし、屋台とかでじゃがバターとか食べたいです」

佐藤アナウンサー
「いいですね！　ぜひ、今年は花火大会に行ってほしいです。ただ、これまで通りとはいかないようです。ポイントは『有料席』です」

「1週間後の『隅田川花火大会』では、新たに有料の観覧席が約500席増加し、さらに値上げもします。5人席は1万円から2万円に、団体席は5万円から8万円に上がります」

■“資金難”が…　「クラウドファンディング」で開催も

佐藤アナウンサー
「その背景にあるのが“資金難”です。花火そのものも、かなりコストがかかるんですが、物価高に伴う原材料費の高騰が追い打ちをかけます。加えて、かなりの人出が予想され、警備員の人件費も多くかかります」

「今年の予算は4年前の2億円から3億円にまでふくれあがるため、有料席の値上げでカバーしようということで、こうした有料席は、ほかの場所でも広がりをみせているそうです」

「ただ、資金難で夏の開催を見送ったり、『順延日』を設けなかったりするところがある一方、中には、『クラウドファンディング』で300万円以上の資金を集め開催するところもあるということです」

　●鎌倉花火大会　夏の開催見送り
　●葛飾納涼花火大会　25日予定、｢順延日｣設けず
　●熊谷花火大会　8月12日予定、｢クラウドファンディング｣300万円以上

佐藤アナウンサー
「加藤さん、いかがですか？」

加藤さん
「久しぶりに開催され、見に行くということでモチベーションが跳ね上がっている人が多いと思います。ただ、去年、韓国のイテウォンでは多くの人が亡くなった雑踏事故も起きてしまいましたし、安全面を考えると、警備にかかる人件費は費やすべきコストなのかなと思います。今年だけではなくて、来年以降にもつながるような花火大会になってほしいと思います」

(『news zero』より)