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北海道・十勝岳 噴火警戒レベル引き上げ

2014年12月16日 16:54

 北海道にある活火山・十勝岳でごく小規模な噴火が起こる可能性が高まっているとして、札幌管区気象台は火口周辺警報を発表し、5段階の噴火警戒レベルをレベル1からレベル2に引き上げた。

 十勝岳では、2004年2月にごく小規模な水蒸気噴火が起きた後も噴煙の量が増加したり、火山性微動が発生したりするなど、ここ数年、火山活動が徐々に高まっているという。さらに、今年7月頃から火口付近の地下の膨らみを示す地殻変動の変化量も大きくなっているという。

 こうした事から、十勝岳の「62-2火口」では今後、ごく小規模な噴火が起きる可能性が高まっているとして、札幌管区気象台は16日午後2時に十勝岳に火口周辺警報を発表した。合わせて5段階の噴火警戒レベルを、平常状態を示すレベル1から火口周辺で警戒が必要なレベル2に引き上げた。

 気象台は、火口から約1キロの範囲では噴火による大きな噴石に警戒するよう呼びかけている。