×

B型肝炎予防接種、定期に~厚労省分科会

2015年1月15日 19:30

 厚生労働省の分科会は、B型肝炎の予防接種を税金で費用を負担する「定期接種」にすべきとの結論をまとめた。

 B型肝炎を引き起こすウイルスは、日常生活ではうつらないが、まれに血液などを介してうつることがあり、感染すると将来、肝臓がんや肝硬変になる可能性がある。感染を防ぐには、赤ちゃんのうちにワクチンを接種することが効果的とされ、ワクチン接種は世界183か国で導入されているが、日本では希望する場合のみ保護者が費用を負担する形で接種が行われている。

 厚労省の分科会は15日、有効性などを検討した結果、B型肝炎の予防接種を0歳児全員を対象に税金で費用を負担する「定期接種」にすべきという結論をまとめた。早ければ2016年度から導入されるが、1歳までに3回の接種が必要で、年間約170億円の予算が確保できるかが課題だ。