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事故の瞬間が防犯カメラに… 対向車線にはみ出し、バスと正面衝突 7歳・5歳の姉妹死亡

2024年8月20日 5:52
事故の瞬間が防犯カメラに… 対向車線にはみ出し、バスと正面衝突 7歳・5歳の姉妹死亡

事故の瞬間が、防犯カメラにとらえられていました。福岡市の国道でセンターラインをはみ出した軽乗用車と路線バスが正面衝突し、軽乗用車に乗っていた7歳と5歳の姉妹が亡くなりました。

18日、福岡市内に設置された防犯カメラに、軽乗用車がバスに向かって正面衝突する瞬間がとらえられていました。

軽乗用車はセンターラインをはみ出して走行し、そのままバスに衝突。その直後、一瞬宙に浮くほどの衝撃を受け、歩道まではじき飛ばされ停止しました。

18日、事故が起きたのは、福岡市早良区の国道263号です。

記者
「事故があった現場です。バスの前の部分がつぶれていて、軽乗用車は大破しています」

この事故で、軽乗用車に乗っていた小学2年生の古賀優麗愛さん(7)と麻里愛さん(5)の姉妹が病院に搬送されましたが、腹部に強い衝撃を受けるなどして死亡が確認されました。車を運転していた母親(32)は、左足にケガをして重傷だということです。

当時、救助にあたった男性は…

救助にあたった人
「力ずくで(ドアを)開けて、子どもの反応を見たけど、呼びかけに反応しなかった」

「2人ともちゃんとシートベルトをしていたから、そのシートベルトを外してすぐに横にして、心臓マッサージを始めたんですけど…」

近くに住む人
「ドンっという音が聞こえたので…」

「(母親は)『私のことはいいから、子どもを助けて』って言っていました。『返事を、返事して』とかね」

西鉄によると、バスには乗客10人と運転手が乗車していて、うち3人が搬送されましたが命に別条はないということです。

緩やかにカーブした、見通しのよい国道で起きた今回の事故。いったい何があったのでしょうか。

事故直前の軽乗用車をとらえたとみられる防犯カメラの映像では、このとき軽乗用車は、センターラインをはみ出さずに走行していました。

しかし、カーブにさしかかると、左側の白線との距離が徐々に開いていくことがわかり、カーブを曲がりきれていないようにも見えました。

そのままセンターラインを越えてしまったのでしょうか。約20メートル進んだ先で、軽乗用車はバスと正面衝突したとみられています。

現場近くの自宅を出たばかりだったという親子。母親(32)は、「所用で子どもを連れて出かけた」などと話しているといいます。

一夜明けた19日、現場には、花をたむけにくる人の姿もありました。

40代女性
「同じくらいの(年の)子どもがいるから、なんかもう居たたまれないですね、本当に」

警察は、過失運転致死の疑いもあるとみて、事故の原因を調べています。


(8月19日放送『news zero』より)