木星の周りを巡る「氷衛星」を目指し探査機を打ち上げ
太陽系最大の惑星である木星。その周りにある、表面が氷で覆われている衛星=「氷衛星」を目指し、探査機が打ち上げられました。
欧州宇宙機関が主導し、日本やアメリカ、イスラエルなどが参加する木星氷衛星探査計画にむけて、日本時間の14日午後9時14分に、探査機「JUICE」を載せたロケットが打ち上げられました。
探査機はその後、ロケットから分離され、太陽パネルを展開し、体勢を整えながら木星を目指しています。
この探査計画は、「木星」を周回する衛星を調べることで、木星がどこでどのように形成されたのかをひもとき、太陽系の成り立ちの解明につなげることや、地球外生命の存在の可能性を探ることを目指しています。
観測対象の衛星は、表面が氷で覆われている「エウロパ」「ガニメデ」「カリスト」の3つで、JAXAも開発に携わった観測機器などで、衛星の内部に液体の水でできた「海」があるか、また生命が存在しうる環境なのかを調べます。
探査機は2031年頃に木星の近くに到着し、観測を開始、2035年のミッション完了が目標です。