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“やらせ問題”BPOに人権侵害申し立て

2015年4月21日 18:12
“やらせ問題”BPOに人権侵害申し立て

 NHKの報道番組で“やらせ”があったと指摘されている問題で、番組でブローカーとして紹介され訂正を求めていた男性が21日、BPO(=放送倫理・番組向上機構)に人権侵害申し立てを行った。

 問題が指摘されているのは、NHKの報道番組「クローズアップ現代」の出家詐欺に関する特集。番組内で「出家を斡旋(あっせん)するブローカー」として紹介された男性は、「NHKの記者に演技を頼まれたもので、自分はブローカーではない」とNHKに訂正を求めていた。

 一方、NHK側は今月9日の中間報告で、「担当記者は、男性をブローカーだと思って取材していた」と主張、演技の依頼についても否定した。男性側はNHKに改めて回答を求めたが実現しなかったため、放送で名誉を毀損(きそん)されたとして21日、BPOに人権侵害申し立てを行った。

 “ブローカー”として紹介された男性「NHKという組織は、自浄能力が全くゼロなんだなと思いました。(BPOが)第三者としてきちっと適正な調査をしていただけると私自身は思っております」

 男性側は今後、BPOの判断を待った上で、NHKへ再度訂正放送を求めていくという。