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御嶽山教訓に…噴火警戒レベルの表現変更へ

2015年5月12日 18:32

 戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火を教訓に、火山情報の見直しを行っている気象庁は、噴火警戒レベルで使われる言葉の表現を今月18日から変更すると発表した。

 御嶽山では噴火警戒レベルが1の状態で突然、噴火が発生したが、「レベル1」の表現で「平常」という言葉を使っていたため活火山でありながら登山者らに安心感を与えていたとの指摘がある。このため、噴火警戒レベルが最も低い「レベル1」であっても活火山であることを認識してもらうため「レベル1」の表現で使う言葉を「平常」から「活火山であることに留意」に改めることにした。

 また、噴火警報の発表や噴火警戒レベルの引き上げに至らない場合でも、地震回数の増加など火山活動に変化があった場合に発表する「火山解説情報」も臨時の情報であることを明記して、火山活動のリスクが伝わるように改善する。

 いずれも今月18日の午後2時以降の発表から変更することにしている。