文科相 国旗と国歌「適切な判断」求める
下村文部科学相は、国立大学の学長が集まる会議で入学式などでの国旗掲揚と国歌斉唱について、「適切に判断するよう」要請した。
下村文科相は16日、国立大学の学長が集まる会議に出席した。この席で、下村文科相は入学式などでの国旗や国歌の取り扱いについてふれ、「小、中、高校では、学習指導要領に基づいて入学式、卒業式での国旗掲揚と国歌斉唱を指導している」などとした上で、国立大学に適切に判断するよう要請した。暗に国旗掲揚と国歌斉唱を求めたものとみられる。
その一方で、下村文科相は記者団に対し、「介入ではない。やるかやらないかは大学の判断だ」と述べた。
国立と私立の大学の教授らは今年4月、「政府による国旗国歌の強要は、大学の知の自律性を否定する」と反対する声明を発表している。