理工学分野での女子学生の獲得を目指し、「女子枠」入試を設ける大学が増えています。

「女子枠」入試は一般入試とは別に、女子学生のみを対象とした学校推薦や、書類審査・面接などを組み合わせた選抜で、女子の少ない理工系学部などにおける男女比の差を減らすことや、大学の多様性を確保することなどを目的に取り入れられているものです。

理系分野での女性の活躍推進を進めている財団によりますと、「女子枠」入試を行う大学は近年、増加傾向にあり、2024年度の試験では、東京理科大学や名古屋大学など、全国の40大学が導入しているということです。

「女子枠」について「逆差別」ではないかという批判がある一方で、取り入れた大学では、「優秀な女子学生の確保に結び付いた」という声や、「女性技術者の需要が増加している観点からも女子学生を増やすことは重要」などとする意見があがっているということです。