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台風10号に関する総合情報(11:38)

2024年8月27日 11:38

気象庁によると、非常に強い台風第10号は、奄美大島の東を発達しながら、ゆっくりとした速さで西よりに進み、28日にかけて奄美地方に非常に強い勢力でかなり接近する見込みです。その後、台風は進路を北よりに変えて、29日にかけて九州南部に非常に強い勢力で接近するおそれがあります。また、29日以降、西日本や東日本に接近する見込みです。暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。奄美地方では27日夜から28日午後にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

気象庁の発表内容は以下のとおり。
[気象概況]
 非常に強い台風第10号は、27日9時には奄美市の東約130キロにあって、ゆっくりした速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
 台風から離れた西日本から東日本の太平洋側では、台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となっており、断続的に雷を伴った激しい雨が降っている所があります。
 非常に強い台風第10号は、奄美大島の東を発達しながら、ゆっくりとした速さで西よりに進み、28日にかけて奄美地方に非常に強い勢力でかなり接近する見込みです。その後、台風は進路を北よりに変えて、29日にかけて九州南部に非常に強い勢力で接近するおそれがあります。また、29日以降、西日本や東日本に接近する見込みです。
 台風の動きが遅いため、奄美地方や西日本では長い時間にわたって、猛烈な風や非常に強い風、猛烈なしけや大しけ、大雨が続くでしょう。

[風の予想]
 奄美地方と西日本では29日にかけて、猛烈な風が吹く所がある見込みです。
 27日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  九州南部   23メートル(35メートル)
  奄美地方   40メートル(60メートル)
 28日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  四国地方   18メートル(30メートル)
  九州北部地方 20メートル(30メートル)
  九州南部   45メートル(65メートル)
  奄美地方   50メートル(70メートル)
 29日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  四国地方   25メートル(35メートル)
  九州北部地方 35メートル(50メートル)
  九州南部   45メートル(65メートル)
  奄美地方   35メートル(50メートル)
 その後も、西日本では猛烈な風が吹くおそれがあります。

[波の予想]
 奄美地方と西日本では29日にかけて、うねりを伴い猛烈にしける所があるでしょう。
 27日に予想される波の高さ
  九州南部    8メートル うねりを伴う
  奄美地方   10メートル うねりを伴う
 28日に予想される波の高さ
  近畿地方    5メートル うねりを伴う
  四国地方    5メートル うねりを伴う
  九州北部地方  5メートル うねりを伴う 
  九州南部   10メートル うねりを伴う
  奄美地方   10メートル うねりを伴う
 29日に予想される波の高さ
  近畿地方    6メートル うねりを伴う  
  四国地方    7メートル うねりを伴う
  九州北部地方  7メートル うねりを伴う 
  九州南部   10メートル うねりを伴う
  奄美地方   10メートル うねりを伴う
 その後も、西日本では猛烈なしけとなるおそれがあります。

[雨の予想]
 奄美地方、西日本から東日本の太平洋側を中心に29日にかけて、台風本体や台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。台風の影響で、大雨は30日以降も続くおそれがあります。

 27日12時から28日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東海地方   200ミリ
  近畿地方   100ミリ
  四国地方   120ミリ
  九州北部地方 100ミリ
  九州南部   300ミリ
  奄美地方   400ミリ
 その後、28日12時から29日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東海地方   200ミリ
  近畿地方   200ミリ
  四国地方   300ミリ
  九州北部地方 200ミリ
  九州南部   500ミリ
  奄美地方   400ミリ
 その後、29日12時から30日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東海地方   300ミリ
  近畿地方   300ミリ
  中国地方   200ミリ
  四国地方   300ミリ
  九州北部地方 400ミリ
  九州南部   600ミリ
  奄美地方   100ミリ

 線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
 線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、
 九州南部・奄美地方
  奄美地方 27日夜から28日午後にかけて
です。

[防災事項]
 奄美地方と西日本では、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く所がある見込みです。風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、高波に厳重に警戒してください。
 奄美地方、西日本から東日本の太平洋側の地域を中心に、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。

[補足事項]
 地元気象台が発表する防災気象情報に留意してください。次の「令和6年 台風第10号に関する情報(総合情報)」は、27日17時頃に発表する予定です。